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涼温な家は高気密でなければならない!?
「気密」
があります。
気密とは、家の隙間をできるだけ小さくして、家の中と外の空気の交わらせないことです。
つまり高気密住宅とはできる限り隙間をなくした家なるのですが、この高気密が「涼温な家 (SA-SHEの家)」には大変重要です。
なぜならば「涼温な家 (SA-SHEの家)」は換気を熱交換型換気システムという機械一つで行います。吸気はセンターダクトから、排気は各部屋の隅にある排気口へ流れていきます。
この時に、もし隙間があったなら、機械で送り込んだフィルターを通ったきれいな空気は隙間から外へと流れ、外の汚れた空気は隙間から室内へととめどなく入ってきます。
さらに、入ってきた汚い空気は決められた場所をグルグルと回る一方、別の場所では空気の流れが滞り、換気が不十分となります。
まるで、ホースに穴の開いたエアーポンプのようです。
ただし、そうはいっても、ドアや窓、風呂場やキッチンの換気扇など隙間を完全になくすことはできません。
そこで、その隙間を数値化し、基準と照らし合わせ、どの程度換気機能が能力を発揮できるか確認をします。この確認を
「気密測定」
といいます。
C値=0.4㎠/㎡!!
我が家では、内装工事前の2015年11月17日に気密測定試験を行いました。
☝機密測定試験の条件 |
換気扇などのどうしても塞げない所は、シールなどで目張りして良いそうです。
測定時には、大きな機械の音とともに、耳の鼓膜が引っ張られる違和感を感じました。
☝計算による測定結果 |
コードの繋がれた装置が示した数値から
結果C値=0.4㎠/㎡、隙間面積75㎠でした。
C値とは 隙間相当面積(すきまそうとうめんせき)といい、家全体にある隙間面積(cm2)を延べ床面積(m2)で割ったものです。
つまり、うちは家じゅうの隙間を合わせても、官製はがきより小さな隙間しかないと(笑)
いや、実際に、細かく言うと違うのですが・・・
それにね、内緒なんですが、玄関ドアのビニールが外されてなくて、担当さんが慌てて目張りしたりとかあったんですけど(笑)
次世代省エネ基準と比べて!
でも 平成11年にCO2の排出を抑えて、地球温暖化対策に貢献するために、新省エネルギー基準に比べて、10~30%程度の省エネ効果向上を図り、更に高いレベルの省エネルギー基準として設けられた次世代省エネルギー基準では、
東京でC値=5.0㎠ 、さらに寒さの厳しい北海道ではC値=2.0㎠という基準がある中、
我が「涼温な家」はC値=0.4㎠
またまたぁ~、たいしたことないですよ~とか言いつつ
内心「ムフフッ」としちゃったのは内緒です。
☝吸排式換気扇…通常は空気を羽により排出するだけだが、逆回転の羽がついており 同時に室内に外気を送り込む |
ただし、この気密性能を守るために、キッチンの換気扇は吸排式(吸気と排気を同時に行い、他の場所から空気の侵入を防ぐ)を使用したり、窓を省エネ建材にしたり、徹底的に対策をとりました。
そのため、費用は・・・高くつきますよね。当然に。
費用はまたの機会とします。
1つ質問があります。完成時の気密特定は行ったのでしょうか? 通常は中間の気密測定から0.2以上悪化します。本当の気密度は完成時の測定で決まるためです。
返信削除コメントありがとうございます。
削除完成時に機密測定を行ったかというご質問だと思いますが、
わが家では行っていません。
希望しなかったからです。
なぜかというと、施工中間での機密測定は
単なる測定値の自慢大会ではなく
施工処理上、問題のある点がないか確認する意味合いもあります。
引き渡し時に行っても良いとは思いますが、
どんなに気密性能の良い家に住んでいても
C値は新築から2年で20%程度性能が落ち
そこから気密性能が安定すると言われています。
ありがたいことに我が家の工務店は近所で
お付き合いも頻繁にあります。
毎年の点検も社長と担当した多能工の会社専属大工さんが来ます。
次回が2年なのでそこで機密測定を実施する予定です。
今のところ幸いなことに、
外気温が3~4度でも室温は22度程度、
エアコンを60%の節電モードで維持できています。
床下から小屋裏まで温度が一定なのも強みです。
結露も見られず、換気も問題なさそうです。
次回、機密測定した時には、
いわゆる「完成時」よりもより本当の、
より生活に密着した真の「C値」が
掲載できるかなと思います。
そのときは、ぜひまたご訪問いただければと思います。
どうぞよろしくお願いします。