そもそも家づくりの希望がなかった家族にとって
理想の家は、魔法の家でしかありません。
らせん階段や滑り台、家事動線が完璧で・・・
言うは易しです、はい。
土地は都内にしてはまずまず広めな38坪。
正直、東北の揺れを出張先で体験した身としては
1に耐震、2に耐震。。。
何となく強い家を求めていました。
そこで、大手鉄筋、鉄骨、木造でも耐震を売りにしている
大手ハウスメーカーさんに足しげく通い勉強しました。
今はパワーポイントやタブレット端末で分かりやすく説明してくれます。
耐震、制振、免振などなど、独自の工法で最新技術を見せてくれました。
そんなこんなで結構こんな私でも賢くなってきたころ、
1冊の本と出会いました。
「だから分かった、いい家つくり。」
基本的には幸せなローコスト住宅とはを追及されている本です。高い家はなぜ高いのか、見積もりの真意を読み取る方法は、筆者の体験を交えながら具体的に書かれています。
しかし、
私が1番
「はっ!!!!!!」
っとさせられたのはP.44から始まる
◆作り手同士のコミュニケーションを活発にする
という章です。家づくりには、大工さんから設備メーカー、電気屋さん、左官屋さん、壁紙やさんまで、ひっきりなしに人が出入りします。みんな目標は、家の完成。だけど、お互いに顔を合わせることが少ない。場合によってはあんた誰?!で一日終わるとか・・・
なんとなーく察してはいましたが、そんな常識が建築業界には多いとのこと。
この本では、そのような常識を変え、関係業者さんが顔を合わせる機会を定期的に設け、成功から失敗まで活発に議論される場になったそうです。これを聞いた時、私の中での家づくりの柱ができました。
「コミュニケーション」
作っている人同士もそうですが、施主である私と業者さん、地域の皆さんが長くコミュニケーションを続けていける家こそ、幸せな家なんじゃないかと思ったんです。
果たして大手のハウスメーカーさんが契約をした後、家を建てた後、普通の家庭の私たちに時間を割いてくれるでしょうか?!
ちょっとした手直し、心配事を聞いてくれるでしょうか?!
勉強をしたことで、自分なりの考えや方向性がまとまってきた時期でした。
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